[01] 萬歳 民衆が「萬歳を唱ふ」とはどのような声であろうか。(『続紀』天平十七年五月)
[02] 鎮守府 鎮守府の和名は何だろう。
[03] 佐保山南陵 『大和名所図会』多聞山城址・眉間寺・聖武天皇陵。
[04] 万葉集の歌が刻まれた木簡が物語ること 「留之良奈●ゝ麻久/阿佐奈伎尓伎也」。
[05] 寛治三年七月越後絵 平安時代の越後の地図と言われるものが、何点かが存在する。
[06] 先代旧事本紀―景行天皇の81子 古事記・日本書紀・先代旧辞本記の対照表。
[07] 高橋氏文 磐鹿六獦の記事。
[08] 日高見国 『公望私記』矢田部公望(やたべのきんもち)は、平安時代中期の官人・学者。
[09] 糜・鹿 「糜」および「鹿」の考察。
[10] 尾津神社二坐 『特選神名牒』(延喜式神名帳に記載された各社について詳しく調べた書)より。
[11] 倭名類聚抄―職名 「職名」(大政大臣を頂点とする官僚の職名)のうち「長官」について。
[12] 新羅国使金三玄の来朝 続紀には、宝亀五年条に新羅国との関係の変化を示す記述がある。
[13] 風土記言上の詔 和銅六年の勅により、諸国で風土記を編纂し提出するよう命じたとされる。
[14] 『続日本紀』東大寺の会(天平勝宝元年) 宇佐神宮から禰宜尼の大神杜女らを招いて盛大な会。
[15] 「五臓の欝結を写さんとする」山上憶良の歌三首 山上憶良は726年に筑前国司に赴任する。
[16] 地名「住吉」考 地名スミヨシ、スミノエについて探った。
[17] 日本書紀の「難波」 倭名類聚抄の国郡郷に難波はないが、書紀の記事中に度々登場する。
[18] 「朝臣とアソ」試論 朝臣とアソの繋がりの探求する。
[19] 摂津職と摂津国 摂津国は摂津職が治める特別の国であったが、平安遷都のときに普通の国に。
[20] 上宮記逸文 若野毛二俣王から継体天皇までの空白を埋める『上宮記』。
[21] 日本書紀における「春分」の訓読 本来の春分の意味をやまと語で正確に表すには。
[22] 蛟龍  倭の「みつち」には、「蛟」または「蛟龍」(こうりゅう)が対応するとされる。
[23] 木が作る長い影  朝日・夕日の影はどれだけ伸びるか。
[24] 職員令をそのまま読む 『令義解』から知る、大宝令、あるいは養老令の概略。
[25] 古語拾遺の「三蔵」とは 雄略天皇紀に大蔵の記述はない。「大蔵を立てた」記事は古語拾遺。
[26] 県主と国造 東国では国造の細分化が目立ち、畿内の県主のレベルに相当する。
[27] 稲荷山古墳出土金錯銘鉄剣 記された115字について検討する。
[28] 江田船山古墳出土銀象嵌銘鉄剣 記された75字の解釈を試みる。
[29] ヒトの目の角分解能 ヒトの目は、どの程度細かいところまで見えるか。
[30] 「むしろ」への試論 「寧」「無乃」はいつも「むしろ」ではない。
[31] 『北史』百済伝を読む 百済は高句麗に対抗するために、北魏に援軍を乞うたが拒否された。
[32] 「任那日本府」考 書紀の作者にとっても、古代の任那国は幻影であった。
[33] 〈続紀〉阿保朝臣 「阿保朝臣」の姓を賜ることは、建部朝臣の悲願であった。
[34] 歌垣 万葉歌、風土記、書紀、続紀から歌垣の実際の姿、その意義を読み解く。
[35] 五色の賤 五種類の賤民が一般に「五色の賤」と呼ばれる根拠は、『令義解-戸令』にあった。
[36] 新莽嘉量 西暦9年に製作された精密な計量器から、漢代の一尺・一斗の実サイズが知られる。
[37] 物部氏 物部氏系の氏族、そして天孫本紀について考察する。
[38] 天孫本紀―尾張連 天香語山命系列の系図から、尾張連の成り立ちを探る。
[39] 天孫本紀―宇摩志摩治系列 宇摩志摩治命から十七世孫の石上朝臣までの系図を図式化する。
[40] 後漢書―挹婁国 後漢書東夷伝から、挹婁国を中心に読む。
[41] 称号「天皇」の開始時期―天武天皇の時代の「天皇」木簡から論ずる。
[42] 斜め方向から撮影した建物の画像の実寸―正四角柱が投影された二つの面の幅から実際の寸法を得ることができる。
[43] 『孫子算経』における乗法・除法 算木を使った計算術を精読した。
[44] 地図上で正確な実距離を求める 楕円体モデルを用いて二点の緯度から実距離を求める。
[45] 広隆寺縁起 広隆寺=蜂岡寺は秦氏の氏寺である。併せて葛野郡における条里制を考察する。
[46] 太陰太陽暦から西暦への変換 西暦の年ごとの元日の干支を手掛かりにして、書紀中の日付を西暦に換算する。
[47] 日食の予測について サロス周期について。また自転周期の変化による推定地のずれについて。
[48] 豊浦寺跡 「塔跡」とされる位置の不自然さについて文献から探る。
[49] 法隆寺五重塔 心柱の下の空洞と舎利一具。また心柱の年代について。
[50] 飛鳥寺跡 飛鳥寺は書紀に元興寺・法興寺の名前で出てくる。地下の塔心礎などの発掘記録を見る。
[51] 塔心礎と仏舎利埋納孔 塔心礎と仏舎利埋納孔の幅広い知見から、飛鳥寺塔心礎上の構造を探る。
[52] 太子執筆と言われる三経義疏 三経義疏(さんぎょうぎしょ)の著者について。
[53] 上宮太子の岡本宮 斑鳩の法起寺が岡本宮跡に建ったとされることについて。
[54] 斉明天皇の後飛鳥岡本宮 斉明天皇紀二年を精読し、遺跡の発掘記録と比較してその位置を探る。
[55] 先代旧事本記序をそのまま読む 「序」は駄文ではあるが、「先代旧事本記」の成り立ちを探る手がかりになる。
[56] 高橋氏文【2】 今回は、逸文のうち『政事要略』に納められた部分を読む。 
[57] 『和州五郡神名帳大略註解』治田神社 式内治田神社の「所在地豊浦村説」を見る。
[58] 『和州五郡神名帳大略註解』牟佐坐神社 生雷神を祀った。壬申の乱に縁の神社。軽の衢にも近い。
[59] 日食のモデル 部分日食における観測地点による食分の分布や、日食継続時間を説明する基本モデルを探る。
[60] 日食のモデル~観測する食分の分布 観測する食分の分布を、モデルによって計算する。
[61] 日食のモデル~緯度経度の変換 描きやすい向きで地球上に図形を描き、座標変換によって実際の経度緯度を得る方法。
[62] 日食のモデル~エクセルのマクロ関数 座標変換フォームのマクロ関数化。
[63] 日食のモデル~エミュレート 白道面によるスライス円から、座標変換によって皆既点経路を導く。
[64] 日食のモデル~632年1月27日の日食 明日香と対馬における食分の時間変化を推定。
[65] 日食のモデル~637年4月1日の日食 明日香では食分0.9か。
[66] 歳差運動 歳差運動をモデル化して、天の赤道の変動、春分点の移動を定量的に求める。
[67] 『漢書』律暦志下にいう十二次 十二次、二十四節季の記述の正確性を検証する。
[68] 『新唐書』天文志に見る客星と彗星 ここにでてくる星座・恒星は、概ね同定が可能である。
[69] 『新唐書』天文志に見る客星と彗星(その2) [68]で省いた部分(前半)を読む。
[70] 参宿同定の歴史 参宿の距星は、もともとオリオン座三ツ星の西星であった。
[71] 生国魂社 神名帳では、摂津国の難波大社とも記される。